Cantina suzuki
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■2002年イタリア旅行記■
フランクフルト空港での失敗

11月19日成田発のANA便で,フランクフルト経由でミラノ・マルペンサー空港まで。機内でハッと気がつく。荷物を一つフランクフルトで友人に渡すので、そのバッグをフランクフルトで出すように成田で荷物のチェックイン時にしなければならなかったのをすっかり忘れていたのだ!

こういう時は日本の航空会社で良かったと思う。早速、事情を話すが、「フランクフルト空港での乗り継ぎ時間が55分しかないので、難しいかもしれないが地上と交信して何とかなるようにしてみます」と言われ、結局「2個預けたうち1個だけ出すのは難しいので、2個とも出して、一つは出して一つは改めて預けるように」
「ただ乗り継ぎ時間が55分しかないので、急ぐように」との指示。
30分前にフランクフルト空港上空に。早く着いて良かったと思ったが、空港が込み合っているので上空を30分旋回。結局定刻通り。
走ってバックの受け渡しの場所へ。

ANAのスタッフも来てくれ、無事一つはチェックアウト・もう一個は地下の方で受け渡しが完了したみたいで、再度預けずに済む。
フランクフルト空港は大きく、3階が搭乗口だったので、また走る。無事、ミラノ行きに予定通り搭乗することが出来、やれやれ。

ミラノの夜食

ミラノではマルペンサー空港よりマルペンサー・エキスプレスで終点まで。其処からタクシーでドウモの近くのホテルまで。

シャワーを浴び、ちょうど札幌から来ているワイン屋さんとミラノで食事でもと約束していたので、食事に行く元気があるそうなので、早速ナビオリ地区の目指すトラットリア(バール)へ。
ただ探しているうちに、11時を過ぎ見つけたときには、すでにクローズ。
残念ながら今回この店には行くことが出来ず。
時間がないので近くの開いている店へ飛び込む。
ワインバーみたいな、軽いカフェみたいな店でしたが、ハムとチーズを頼み、赤ワイン(バルベラ・ダスティ)を。 しかしこのワインがまずい・・。 

ミラノでの食事

20日の午前中はミラノ市内の業務用厨房機器屋さんへ。

結構面白いものもあり、時間があっという間に過ぎる。

ランチは、二つ星レストランのAimo di Nadiaの姉妹店Altro-luogo へ。

流石に北イタリアのワインが充実しているが本店とは違い、若いヴィンテージの品揃え。

またサービス・料理とも本店とはだいぶ違った印象。

食後は早速ドウモの近くでの買い物。

いつもの本屋さんで、Gambero Rosso等々、他ワインの本・料理の本を求める。

それから、いつも行くミラノで品揃えの一番の種屋さんへ。(来年用の種まき用です)

ディナーはSadlerへ。(この時点では日本進出は知らなかった)日本人の女性ホールスタッフが居り、更にソムリエは日本人の男性。(もちろんイタリア語を話せます)厨房内の日本人スタッフは全く珍しくはないが、ホールは初めての経験です。ワインの品揃えも良く、また良心的な価格。料理も満足のいくものでした。

イタリアで荷物を預けたら・・・?

21日、ミラノよりローマへ移動。

リナーテ空港で日本のちょっと気障っぽいビジネスマンが、「イタリアで荷物なんか預けちゃ駄目だよ」と話しているのを横で聞きながら、既に荷物のチェックインが終わっている当方としては荷物が多いんだから・・・と、ちょっとムッとしながら通りすぎる。
ローマの空港で友人と待ち合わせ。
しかし、荷物のターンテーブルから乗客全員が居なくなっても我々の荷物が出てこない。
事務所で直談判。ミラノの空港にまだあるとのこと。
こちらはSantagataDon Alfonsonへ行かねばならない。
次の便で送って、今夜ホテルまで送り届けるから問題ないといわれるが、
ここはイタリア・・・?

@ナポリ

ローマからナポリへ移動。

ナポリ以南では南イタリア振興策で、高速料金は無料です。

北海道も高速料金を無料にした方が、経済の活性化になると思うのだが・・・。

まずは、ランチでナポリ名物のピッツァをda SALVATOREで。

ナポリのピッツァは薄いミラノのピッツァとは違って外側が厚くボリュームもある。

もう一軒、有名なのがピッツア・マルゲリータ発祥のBRANDI
此処は観光客が多くなりすぎていると言われているが。

食後にネクタイで有名な1914年創業のMARINELLAに。

間口の小さい店だが、種類も多いし、お客も立て込んでいる。

SantAgata

Sant’AgataDon Alfonsonに着いて、ローマの空港へ連絡を入れると、今晩中には荷物は着くからと・・。
しかし、我々は着替えが無い! 小さな村なので、下着等を売っている店は1〜2軒。
まぁ一晩の我慢と好みは言ってられず、サイズも我慢。
Don Alfonson
ウエルカム・フルーツ
南イタリアでは狭い山道が多いため、このような三輪車が多い。

Don Alfonson


Don Alfonsonは3星だったが今年2星に。
Don Alfonson氏はまだ日本から帰っていないとのこと。
料理は好いが、ちょっとやりすぎかなと思えるところも。
ここにもホールに日本人が。(彼はソムリエではなく運びだけですが)食事が終わり荷物はと・・・。まだ着いていない。

夜中か早朝にはとの返事。 しかし翌朝もまだ・・・。今ナポリの空港を出たところだから9時には・・・と。10時になっても着かず・・・。今、すぐ近くまで行ってるから・・。まるで、そばやの出前!
ちょうどDon Alfonsonが帰宅。

話をすることが出来、昨夜のディナーはどうだった?と聞かれ、良かったけれど、アンチョビが生臭く感じたのと、塩が強かったと答えると、怖い顔で留守番の息子にどうなんだと睨みつける。息子はそんなことは無い、いつも通りだと答える。

Don Alfonson氏はアンチョビの料理はシチリアの伝統料理で癖のある味が地元の味で、日本でも塩辛があるが、我々イタリア人には生臭いが、それと同じことだと。確かにその通りかも。 
此処では厨房に日本人のスタッフ
(研修生)が4人もいた。今、イタリアの星付きレストランで日本人に研修生の居ない店はほとんど無いと思う。


待ちくたびれている我々を気の毒がって書斎で休むよう勧められる。書斎には世界中の料理本が。もちろん日本の懐石料理の本も。

浮世絵がヨーロッパの美術界に影響を与えたように、日本の懐石も今ヨーロッパの料理界に影響を与えているようだ。Don Alfonsonではお昼の準備にかかっている。

荷物の到着は1時30分。もうグッタリ。

これから、カラブリア州のCASTROVIARIまで移動。

@一つ星の La LOCANDA di ALIA

町の中を通り抜け、ちょっと郊外という感じの処にあり、敷地へ入ると広い庭に其々の独立した建物になっていて、プールもある。

外壁や室内にも絵が描いてあり、とても素敵なセンスです。

料理も凝ったものではないが、センスも良く、素直に美味しいと感じられます。ただカラブリアには辛い料理があり、ちょっとビックリ。

翌日はプーリアへ移動

Taurino

グアニャーノのPatriglioneで有名なCosimo Taurinoでテイスティングさせて貰いPatriglione’95を買わせてもらう。


Conti Leone de Castris

テイスティングを終え、レッチェの歴史あるConti Leone de Castris社へ。ここは街の中の古い建物の中に。
科学実験室のようなテイスティングルームがあり、エノロゴが説明してくれる。


LECE
レッチェの町へ移動。
南イタリアの町はあまりきれいではないと思っていたが、この町はゴミ一つ落ちていないという感じで、落ちついた佇まいの町で旧市街と新市街とに分かれていて、特に旧市街は曲がりくねった道で方向感覚がなくなってしまいそうになるが、洗練された街並みです。

Gianni Calogiuri

通りすがりに見つけた、この店はVinCotto(プーリアで作られる赤ワインを煮詰めた調味料)で知られるGianni Calogiuri

当店でも使用しているので、親しみを感じる。

ご主人に日本にも輸出してるが、送ってあげるよと言われる。


帰りに写真を撮らせてとお願いすると、すぐに
メガネを外すあたり、やはりおしゃれな
イタリア人です。


@天使の町オレヴァーノ

天使が降りたオレヴァーノへ移動。分かりにくく、やっと着くが何処に天使が降りたのかは分からない。山の中腹だと教えられ山道を行くが行き止まり。通りすがりの人に聞くと、最初はすごく不審そうに警戒されるが、天使の話をすると、親切に毎月初めの日曜日のみに洞窟教会を公開していて今日は無理だと親切に教えてくれる。

 地元の聖地を聞かれたことが誇らしげでした。

移動中にモッツアレラチーズ屋さんを見つける。 店の感じは日本の昔のお豆腐屋さんという佇まい。車中でおやつ代わりにと思ったが、店内でオリーブオイルと塩・胡椒が用意されていたので、店で食べるが、これが旨い!

日本で食べるモッツアレラチーズとは違いすぎる。

フレッシュというか、出来立てとはこれのことだと納得。


@聖天使の町、モンテ・サンタンジェロ

坂道を越えていくと、きれいな海がみえてきたと思うと、遠くに白亜の町モンテ・サンタンジェロが見えてくる。

この町はAC490年に天使が初めて地上に降りたことで知られる聖地です。 聖地で日曜日ということもあり、小さな町だがすごい混雑。

大概、教会は中心部にあり、遠くからでも見えるものだが、この教会は洞窟になっており、地下へ降りてゆくようになっています。


詳しいことをお知りになりたい方は
「ヨーロッパ天使の旅」文・写真
若月 伸一東京書籍刊
をお勧めします。
文章・写真共に素晴らしく、
歴史書としても楽しめます。

此処では、陣内秀信さんが「南イタリアへ!」陣内秀信著 講談社現代新書に書いてあったLI jalantuumeneでランチ。LI jalantuumene (リ・ヤーラントゥーメネ) はこの店の通りの名前で「紳士」という方言。観光客でごった返す通りから裏へ行くと、白い建物が重なり合うよう、迷路のようになっていて、イタリアではないような異国情緒を感じる。この店は住宅を改装し、地下が厨房、1・2階がレストランになっているが、とにかく観光客で込み合っている。

しかし、此処のシェフのエネルギーには圧倒される。
お勧めのワインはと、ホール担当のマダムに聞くと、地下より脱兎のごとく上がってきて、2
~3種類のワインを勧め、決めたワインを抜栓し味を確認すると、また脱兎のごとく降りてゆく。
ただ、込んでいるので食事の出てくるのに少し時間がかかる。

食事が終わった頃は他の客も帰り我々だけ。
シェフが地下のワインセラーに案内してくれ帰りに1本、自分の処のエチケットのワインをプレゼントしてくれる。
「必ず店に飾っておいてくれよ!」と約束。
今も当店の入口にあります。
料理もなかなかシンプルだけど美味しく戴きました。


TERMOLIの町へ移動

ホテルはソメリストホテルで海を感じながら眠りに入ることが出来ました。
この町は港町なので、夕食は魚介料理を食べにガイドブックで探し、予約を入れ、店に入るが、妙に英国調で、薄暗く、何故かアラブの音楽が不気味に流れ、思わず後ずさりしてしまう。白ワインを1本、量を少なく前菜、パスタをとりあえずオーダー。しかし量が多いし、更に前菜を一皿持ってくる、味は・・・?美味しければメインの魚料理までと思っていたが、パスタまでで降参!


Masciarelli

当店でも以前から扱わせていただいているMasciarelli
マダムのMarina Civetecさんに工場・畑を案内していただきました。近代化された工場。また樽を寝かせるセラーは自然の石と水を使い、フランス・アメリカからも視察にみえる業者も多いとか。

ワインのMarina Cveticという名は、マダムの名前です。とても素敵でシャイで、いろいろ気を遣ってくれるマダムでした。(イタリアの名前では珍しいと思いましたら、旧ユーゴスラビアのご出身です)

右の葡萄畑の白い建物はMasciarelli氏が

瞑想する書斎

ランチにLa Torreというレストランへ招待される。休業中なのだが、他のレストランのシェフを特別に連れてきて料理をしてもらうとのこと。
マシャレリ氏が戻ってきて、食卓につくが力強いMasciarelliのワイン同様、迫力のある方です。
Masciarelliのワインに合わせて料理が始まる。飾りのない料理だが旨い!暖炉ではTボーンと思える肉が焼かれている。

この肉も楽しみだし、またどんなデザートを出してくれるのか、とても期待が高まる。

しかし、我々は夕方の便でローマ空港からフランクフルトまで移動しなければならない。

ローマまでは2時間位だろうが、ローマ近郊の渋滞を考えると、最低3時間はみないといけないし、レンタカーを返す時間もあるし。

残念ながら、暖炉で焼かれている肉を横目で見ながら、中座することになってしまう。
Masciarelli
のワインが当店のワインリストにあるのは当然。(もちろん自分の好きなワインです)

@飛行機に乗り遅れる

ローマへの帰り道、警察の検問に遇う。

先ほどのランチでワインをしこたま飲んでいるので、まずいことになったと・・・。

息を殺しながら降りていき、札幌で行われたサッカー・ワールドカップ・イタリア戦のシールをお土産用に用意していたので、そのシールを「札幌でゲームがあっただ」と警察官に渡すと喜び、「行っていい!」こんなところでシールが役に立つとは!北イタリアでは検問を見たこともないが、南では町と町の間で検問やスピード違反の取締りを良くみました。(まるで日本みたい)

まずはホッとしてローマへ再出発。ローマ近郊までは予定通り。

しかし空港近くの高速で大渋滞。とにかく進みやしない。途中で警察官の姿も。

最初は事故でもあったのかと思っていたが、なんとイタリア名物のストライキ!

ローマ市の公務員のストらしい。 どんどん出発時間は迫ってくるし・・・。

やっと空港へたどり着いた時は、出発時間を30分過ぎていた。

飛行機のフライトが遅れていればという望みも叶わず、定刻どうり出発したとのこと。

さぁ困った。というのは皆さんも多分同様だと思いますが、我々のチケットは安売りチケットは続きになっていて変更は許されないので、正式には、我々の持っているローマ⇒

フランクフルト、フランクフルト⇒成田、成田⇒千歳が全て使えず、新規にチケットを買い直さなければならない。(知人の知人でイタリアへ行くのに、関空出発便に遅れ、全てのチケットを買い直した人がいました)

恐る恐る、カウンターへ・・・。

(友人にオドオドしないで、何事も無かったのように振舞うようアドバイスを受ける)

カウンターの女性職員は、「もう今夜はフランクフルト便は無いので、明朝の便に変更しましょう」と、いとも簡単に変更の手続きをしてくれた。

いやぁーホッとしました。

ホッとしたところで今夜のローマの宿の手配ですが、なにせ友人はフォトジャーナリストで作家、そして旅行社の社長でもあるので、全てお任せです。

宿は空港のヒルトン・エアーポートに。

ホテルの海の近くのレストランで魚介料理をと、ホテルのフロントで良い店を聞き出かける。

 しかし、確かに美味しそうなのだが、食事をしているテーブルを見ると、とにかく量が多い。(珍しいことではないが、一皿が3人前かと思える量)

そこで、ワインを2本位頼むから、皿数が少なくても良いかと聞くと、問題ないとのこと。

お陰で楽しく今回の旅の最後のディナーを楽しむことが出来ました。

いろいろ有りましたが今回も思い出深い旅で、益々イタリアが好きになりました。