Cantina suzuki
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■イタリア旅行記2009 パリ・アルバの旅A■

11月12日(木) 今日はパリからイタリアへの移動

空港まで車で移動するが、パリ中心部へのラッシュがすごい。
分かりにくい空港で、途中ゲートが変更になったりして焦るが、無事トリノ行きのエアーフランスの機内へ。
(とても空いていました)

ボンジュールの国から、ボンジョルノの国へ。
パリも楽しかったですが、やはり、イタリア語が聞けるとホッとします。

空港でバスでポルタ・ジェノヴァ駅へ。
チケットを買う場所もバス乗り場も分かりにくい。(日本が親切すぎるのかも)
バスは15〜20分間隔で駅まで約40分かかる。

まず、駅で時刻表を買おうと思うが売っていない。聞くと、11月ダイヤ改正なので、無いと言う。
日本なら考えられませんね。

そして、トリノの駅で「ブラ」BRAと言っても分かってもらえない。
「ブラ」ではなく、「ラ」とラにアクセントがあるのだ。

大体イタリアの国鉄の窓口は横柄な感じを受けますが、ここも冷たい対応でした。
まずはブラでは11年ぶりの「Boccon del Vino」へ。



このお店はスローフード協会の本部に隣接しており、99年に来た時、ここのニョッキをいただいて自分のニョッキは正しいんだと感じたお店です。

駅から予約をしたので、食事が出来ましたが、満席で、我々の前の方は断られてたので、やはり予約をして良かったとホッとする。

前菜 叩いた仔牛の生肉・生肉のサルシチャ、ラルドの盛り合わせ ピエモンテ・カルマニョーラ地方のピーマンで、「牛の角」という名の長くて大きなピーマンの中にトンナートのソース詰め 仔牛のバローロ煮込み
 
兎のロースト パンナコッタ  

全てピエモンテの地方料理で、地元産の食材の料理を選んでオーダーしました。
グラス白2杯、赤1杯で、二人で55ユーロ(約7000円)
パリから来ると安く感じるし、やはり慣れ親しんだ味でホッとします。

隣のスローフード協会の売店へ行き、エプロンを買い、今夜の宿のVergneへ。
ヴェルニェはバローロ村とラ・モッラの中間位。

「Caminot」着くと古い建物の3階が我々の部屋。
とてもシックで置いてある小物やアンティークなものが素敵です。



部屋で少し休んでいると、マリアンジェラが戻り、少しおしゃべりをし、夕食まで一休み。
夕食は家族皆でタヤリン・ボリートミスト、桃のチョコレート掛け・洋梨添え。



移動の疲れもあり今夜は早々に部屋へ戻る。
とても暖かく快適な部屋です。


11月13日(金) 朝食はとても素敵なセッティング

サラミ、チーズ(トゥーマ)、パン、フォカッチャ、そして我々の為に焼いてくれたイチジクのトルタ。
お昼に食べたらと袋にトルタを入れてくれる。



今日はアルバ,ネイヴェに行く予定で、タクシーに迎えに来てもらう。
アルバへの途中、バローロ村で少し時間をもらい散歩をし、アルバへ。

1時頃になると、殆どの店が閉まってしまうので、まずは目的の買い物を。
ポルチーニ、ノッチョーレ等仕入れ。

以前、お世話になったエノテカへ伺い、レヴィさんの工房が再開していることを確認する。
Rnmano Levi

国鉄でネイヴェへ行くと、まさにネッビア(霧)でした。
3年ぶりのレヴィさんの工房だったが、人の気配がなくひっそりとしている。
もしかして昼休みかと思い、駅近くのエノテカやバールで時間をつぶすが、今日は休みのよう。



駅近くのエノテカでレヴィさんの89年のグラッパを1本仕入れる。

また、アルバへ戻り、仕入れの続きをして、Vergneへ戻る。


(やはり白トリフの季節)


(靴屋さんもワインのレイアウト)

夕食をマンマ(マリアンジェラ)に料理を習いながらのお手伝い。

ボリートミスト、ボネ、ヴィッテロ・トンナート、サルシッチャ ディ ブラ。
息子さんも仕事からもどり、ご家族3人と我々2人での食事。
マンマの料理を堪能し、勉強にもなり、楽しいおしゃべりの時間です。
マリアンジェラからはスローフード協会のカルロ会長の言葉も引用し、食の大事さを熱く語ってくれました。



11月14日(土) マリアンジェラの美味しい朝食

マリアンジェラの美味しい朝食を頂き、おしゃべりをしていると、次の宿泊先の「Viole」のルチアナが迎えに来てくれる。
実は二人は姉妹なんです。

ここを紹介してくれたのは、札幌の「北海道ゆっくりずむ」の塚田さんと宮川さん。
お二人のお陰で、とても良い経験をさせていただきました。

ルチアナのアグリツーリズモは広いレストランとゆったりした部屋です。
マリアンジェラのところはB&B.(朝食とベッド)



ルチアナの所はアグリツーリズモの認定を受け、「人に優しいアグリツーリズモ」の表彰を受けています。

一休みしてから、ご主人にLa Morraへ送っていただき街を散策。
La Morraは2度目ですが、小さな街で、エノテカを冷やかすのが楽しい。
ワインを買いたいが、機内持ち込みが制限されてから、ワインを買う楽しみがなくなった。



夕食はもし良かったらポレンタだけど一緒にするか?と聞かれ「是非!」と。

少し部屋で休んでいると、呼びに来てくれる。
彼らのダイニングキッチンへ行くと、大勢がワインを囲みながら盛り上がっている。

ご夫妻と息子さんと同じゴルフ場で働く友人2名と、日本へオールドヴィンテージワインを輸出している男性。
(日本に3人顧客がいるそう)

良く見ると、12本のワインの飲み比べ。


まずは、Dolcetto,そしてFreisa.。
後の10本は全て2005年のBarolo。2005年のBaroloの飲み比べです。

我々も仲間に入れてもらい、イタリアワイン・フアンにとっては、最高・至福の時です。



何種かテイスティングしていると、「店のBaroloの価格は?」「誰のBaroloを?」「ヴィンテージは?」
と質問責めに。

Aldo Conterno,PaoloScavino、Gaia,,ElioAltare,Gromis,Brovia,Sandorone,Roverto Voerizio,Gianni Voerizio
等々と、ヴィンテージも含めて話をすると、
「ふーん、なかなか良い品揃えだね。価格も良心的だ。」と納得してくれる。

ワインを輸出している男性が「じゃあ、これを飲んでみるか」とGiacomo Borgognoの61年ものを。
約50年経ってるけど、いやー、しみじみ美味しいというか、まだ酸もしっかりしていて感激です。



ルチアナの作ってくれたポレンタは最高!
お昼頃から、ご主人がポレンタの粉から練り上げていましたが、日本で言えばカレーみたいな感じですかね。

ポレンタを作るには時間と手間ひまがかかりますし、ソースも手間ひまがかかりますが、ある程度支度が出来れば、大勢に出すには便利です。ポレンタもソースも美味しく,お代わりまでしました。

もちろん、バローロとの相性もピッタリ。



ピエモンテのゴルゴンゾーラチーズは素晴らしい熟成とちょうど良い温度。
もちろん、デザートも有りました。

ルチアナのボネ! とっても美味しかったです。
流石に途中でダウンしてしまいましたが、最高のポレンタとバローロに囲まれた楽しい夢のような晩餐でした。

11月15日(日) 昨夜は少し飲みすぎたので、朝食を軽く

テーブルの上にはチーズが何種もあって、色々試しましたが、やはりピエモンテのチーズは美味しいですね。



お昼は、今回の旅のメインのチェーザレさんの食事です。
今回はいつものAlbaretto della Torreではなく、FontanaFreddaの敷地内のレストラン。
席に案内されると、ライヴ感のあるオープンキッチンで、既にチェーザレさんが料理にかかっていました。
席は既に全て埋まっていて、約40名で満席です。



メニューはスプマンテ込みの1コースのみで、8皿とデザート1皿で90、かなりの皿数。

ワインリストはやはりFontanaFreddaが中心。

どの料理もチェーザレさんらしい優しい味わい。
しかし量が多いので途中から量を減らしてもらうが、セコンド2皿目はパス。
1時スタートで3時半終了。


2006年のトリノのサローネで一緒に撮った写真と自家製のビスコッティをお土産で。
少しお話をさせていただき、苦しいお腹を抱えて、FontanaFredda内を散策。



その後、タクシーを呼んでもらい、Serralunga d'Albaの頂上にあるこの地区で初めての5星ホテルのIl Boscaretoへ。

ここはパリのW子さんと待ち合わせです。



少し早めに着き、レストランの入り口から入ると、東洋人のコックさんとカメリエーレが3・4人。
少し早いが、予約の件を告げると、事情が分かり、バーでゆっくり休ませていただく。



W子さんも一度チェーザレさんの所で食事をしたことがあり、是非今回も挑戦したかったのですが、日曜日はお昼だけの営業で、また月曜はお休みなので、今回は「La Rei」で一緒に食事をということに。

「La Rei」のS氏はパリにパンの研究に来た時、ラヴィーニェに寄り、W子さんと知り合い、今回の訪問で、とても楽しみです。

W子さんもパリから到着。

但し、我々はお昼がチェーザレさんなので、ディナーでもあまり食べられないので、アラカルトで2〜3皿位の予定。

ここは上海出身のCさんがシェフで、日本人のSさんがセコンドです。
お二人ともアスティの1星のレストランに居て、この店のオープンには参加することが何年も前から決まっていたそうです。

食事の前にホテル内を案内していただく。

部屋は流石5星だけあって、スタンダードの部屋で240ユーロならそれほど高くないかなという気分になります。
プールやスパもあり、リッチ。



ワインセラーは、ピエモンテはもちろんトスカーナやスターワインが揃っている。
シャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュも。


レストランでも厨房を見せていただくが、厨房だけで約1億円かかったとのこと。
確かに素晴らしい、理想的な設備です。


さて、メニューを開き料理を決める段になり、折角だから白トリュフコースは?
との提案が・・・。

正直、お昼の料理でお腹ははちきれんばかりですが、量を減らしてもらうことで、白トリュフコースに。

最初のスプマンテはシェフが尊敬するValentinoのBrut Zero 。
白はこの地区らしく、RoeroArneis.

素晴らしいパワーと深みのある味わいで、白トリュフとも相性ピッタリ。

赤はMassolinoのBarolo'96。


すごいデキャンタでのデキャンタージュ。
そして、3人の為の特に選りすぐったという白トリュフが・・・・。

確かに素晴らしい白トリュフです。

まずは、ハムと生肉から。



そして、白トリュフコースの始まりです。

パリまでパンの勉強にと言うだけあって、パンはイタリアとは思えないほど美味しい(???)。
手打ちのタヤリンも素晴らしい。



量を減らして頂いたせいか、順調に食べ進む。
一皿、一皿の完成度が素晴らしい!

しかし、メインの去勢鶏の料理でピタッと料理が口に入らなくなる。
厨房でじっくり去勢鶏をグリルしているのを見て、とても楽しみにしていたのだが、やはり人間の胃袋には限界があります。
最後のプティフールもW子さんに「とても軽くて美味しいから!」と勧められたのですが残念ながら、ギブアップです。

でも、白トリュフコースなるものは最初で最後だと思うので、良い経験でした。

帰りはSさんにホテル迄送って頂き、何から何までお世話になり有難うございます。
W子さん、CさんSさんに心より感謝です。

部屋に戻ったのは12時半、倒れこむようにベッドに。


11月16日(月) 今日はミラノへ移動

白トリュフが手に入ればと思ってたら、ルチアナのお陰で、今朝採ってきたという白トリュフを仕入れすることが出来た。
ここで無理なら(お天気次第ですから)ミラノのきのこ屋さんで、高いのを承知で仕入れの予定でした。
また、種屋さんに連れていってもらい、ハーブや野菜の種も買うことが出来ました。



ブラからミラノへ移動。

駅で時刻表を買おうと思うが、まだ売っていない。(イタリアらしいですね)


ミラノのホテルにチェックイン出来たのは4時頃。

少しドウモ辺りを散歩する。
ミラノのドウモは修復が終わっていた。

リナシェンテ(ミラノのデパート)へ入ると、随分雰囲気が変わっていて、最上階は食のフロアに変わっていて、回転寿司まである。
冷やかしで2皿位と思って、店を見るが、食欲がわくようなものではなかったのと、高いのに驚いてやめました。



ユーロの持ち合わせが少なくなってきたので、両替をしようと、
何箇所か両替所でレートを調べるが1ユーロ買うのに170円位になってしまうので、あきらめる。


表示価格はまぁ妥当だが、手数料が高すぎる。

ディナーはなかなか予約が取れないと言われているNuova Macelloへ。
入口は簡素で分かりにくいし、店の中は殺風景な感じ。


しかし、いつの間にか満席。
料理の価格もワインもリーズナブル。(カードは不可)

ワインはこのロンバルディア州のPinoNeroをオーダーするが、思った以上にしっかりしたワインです。
料理のでるスピードも良く、メニューもシンプルで良いですね。



今回の旅の〆にふさわしい食事でした。

今回はパリの街の良さ、歩きやすさ、料理のレベル等を感じ、イタリア・ランゲ地方では、スローフードの発祥地らしい、人とも出会え、家庭料理の大切さ、奥深さを感じた旅でした。

余談ですが、今回の旅の途中、時差ボケが取れなかったのですが、そのおかげで帰国してからの時差ボケがなかったので、結果的には楽でしたが、これは年のせいでしょうか?